好みの1枚を見つけて JCCでバティック展
バティック(ろうけつ染め)やソンケット(織物)の布や服、装飾品や小物がそろう「グラル・バティック・ヌサンタラ(GBN)2017」が11日まで、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれている。伝統的なものからカジュアルなスタイルまで、さまざまなデザインに出会うことができる。
「ナチュラル」がテーマの一つで、自然の染料を使用したバティックが多く集まった。インディゴ染料を使った鮮やかな青の洋服が目を引く「Kana」。バンテン州南タンゲラン市パムランにあるオーナーの自宅で、生地染めから一つ一つ、手作りしているという。
ワンピースやシャツなどには、ろうけつ染めの手法を使って白で描かれた模様がアクセントになっている。
洋服づくりの際に余った生地は、縫い合わせてポーチなど小物に使用しているという。
同店スタッフのモンチーさんは「伝統的な模様は使っておらずよりカジュアルなデザインだけれど、きちんとこだわって人の手で作っているの。深い青は何十回も染めの作業を繰り返すんですよ」と話した。
会場には、ろうで絵を描く際に使用する専用道具「チャンティン」や型押しに使われる「チャップ」、染料となる木などの材料が展示されているほか、バティックの模様を描く職人技も見学することができ、買い物を楽しみながらバティックについてより知ることができる。
服や布を取り扱うブースがほとんどで、価格も約10万ルピアから300万ルピアを超えるものまでさまざま。バティックの布を広げて吟味したり、友達同士で羽織って気に入った洋服を選んだり、値段交渉をしたりする人らでにぎわっている。
入場料は1人2万5千ルピア。開場時間は午前10時〜午後9時。