工事で渋滞深刻化 ジャカルタの3カ所

 立体交差(アンダーパス)と高架道路の建設が進むジャカルタ特別州内の3カ所で渋滞が深刻化している。同州運輸局は混雑時に反対路線の1車線を混雑路線に加える「コントラフロー」など、渋滞緩和策を講じる考えだが、効果は限定的とみられる。
 3カ所は、立体交差の建設が進む東ジャカルタ区マトラマンと南ジャカルタ区マンパン・プラパタン、高架道路が設置される同区パンチョラン。
 サレンバ・ラヤ、プラムカ・ラヤ両通りの立体交差が建設中のマトラマンでは、ことし2月に着工した工事の影響で、首都圏専用バス、トランスジャカルタ(TJ)の運行に影響が出ている。アンドリ・ヤンシャ運輸局長によると、プラムカ・ラヤ通りを走る第4路線で、バスの待ち時間がこれまでの35分から50分〜1時間に延びた。
 このマトラマンで、渋滞対策が始まったのは8日。午前6時〜同10時、プラムカ・ラヤ通りを北東に向かう車線は、TJとサレンバ・ラヤ通りからの車両のみが通行できるようにした。15日まで効果を調査し、緩和度が不十分な場合、同通りから南東方面に右折する車線を閉鎖する。
 マンパン・プラパタンでは、ガトット・スブロト、ラスナサイド両通りの立体交差が1月に着工。2月には、パンチョランのラヤ・パサールミング、ガトット・スブロト両通りの交差点で、高架道路とLRT(次世代型交通システム)建設が始まった。
 ガトット・スブロト通りでは4月、交通規制策「奇数・偶数」制度を一時解除したが効果がなく、2週間後に元に戻され、周辺にう回路が設けられた。コントラフローの効果も限定的とみられ、17年末の完工を予定する3カ所の渋滞緩和策は迷走が続きそうだ。(中島昭浩、写真も)

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