自然な色、風合いを JCC バティック展始まる 各地から400業者出展
バティック(ろうけつ染め)製品を集めた展示会「グラル・バティック・ヌサンタラ(GBN)2017」が7日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で始まった。バリ州やジョクジャカルタ特別州、中部ジャワ州ソロ市などインドネシア各地の約400業者が出展し、レバラン(断食月明け大祭)へ向けて服を新調しようとする人たちでにぎわった。11日まで。
テーマの一つは「ナチュラル・バティック」で、草木などから取った染料を使い、時間をかけて染めたバティック製品が会場に並ぶ。化学染料が多く使われる中、自然な風合いや色を生かした製品に触れてほしいという思いから企画したという。
バティック教室の先生と仲間6人で来場した日本人女性は「桜柄のバティックや草から染めているものもあった。珍しいものが多く、見ていてとても楽しい」と話した。
会場の一角には、若いデザイナーが手がけたバティック衣料もある。テーマは「ティーンエンジャー・バティック」で、展示会を主催するインドネシア・バティック財団のエナ・ギアナ・スィンギ財務部長 (68)は「バティックは大人向けというイメージを変えたい。若い人にもバティックの世界を楽しんでもらい、そこから今までになかった新しいスタイルが出てくれば面白い」と話した。
隔年開催で、ことしが10回目。開場時間は午前10時〜午後10時。2015年の前回は、380業者が出展し、約3万5千人が来場した。(上村夏美、写真も)