ヒジャブでヘビメタ 国内外で話題と波紋呼ぶ 西ジャワ州ガルット発 3人組女子高生バンド

 ヒジャブ(スカーフ)をかぶった西ジャワ州ガルット県の高校生3人組ガールズ・ヘビーメタル・バンド「ボイス・オブ・バチェプロット(通称・VoB)」が、国内外のメディアに取り上げられるなど話題になっている。ムスリム女性が従順で物静かだという一般的なイメージに、一石を投じるために活動を続けているという。

 VoBは、ボーカル兼ギターのリーダー、フィルダ・クルニアさん(16)とベースのウィディ・ラフマワティさん(15)、ドラムのウイス・シティさん(16)の3人組。同県チウディアン村の中学校に通っていた2014年2月に結成した。
 米ヘビーメタルバンドのメタリカやスリップノットなどの曲をカバーする傍ら、教育の現状などを題材にしたオリジナル曲「スクール・レボリューション」や「ザ・エネミー・オブ・アース・イズ・ユー」なども出し、学校イベントやテレビ、各種ライブに出演している。
 話題を呼ぶきっかけを作ったのはロイター通信の記事。5月29日、「ヒジャブをかぶったインドネシアのムスリム・メタルバンドがステレオタイプに挑む」の見出しで記事を配信した。
 この記事は、BBCインドネシアや国内英語メディアのジャカルタ・グローブをはじめ、エジプトなどのオンラインメディアにも掲載された。
 地元ガルット県内でも報道の反響は大きく、「ヒジャブをかぶった少女が叫び演奏することは普通でない」「若者の創造性の一部」「イスラムの価値を壊しているとは感じない」といった賛否の意見が出て、イスラム学校教諭や法学者の間で論争になっているという。
 これら波紋について、リーダーのフィルダさんは、「男女平等を支持すべき。なぜなら、クリエーティビティーを追求していきたいと感じると同時に、ムスリム女性としての義務を怠ってはいない」と話し、今のスタイルで活動を続ける考えだ。一躍世界の注目の的になったことに関しては、「信じられない。きっとこれまで私たちが闘ってきたことへのご褒美ね」と喜ぶ。あどけなさの残るヒジャブをかぶった少女らが奏でる美しく激しいヘビーメタルに、今後も注目が集まりそうだ。(中島昭浩)

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