バリで「迎え盆」
210日に1度のバリ・ヒンドゥーの祭礼「ガルンガン」を迎えた5日、バリ島各地の寺院で伝統儀式が行われた。
ガルンガンは世の中のダルマ(善)がアダルマ(悪)に打ち勝ったことを祝い、地上に舞い戻る先祖の霊を迎える日。日本の「迎え盆」にあたる。
前日の4日は「プナンパハン」と呼ばれる準備の日で、豚をいけにえにし、祝いの料理「ラワール」が作られた。
当日は子どもから大人まで正装姿の人々が列をなし、供え物を手に寺院を参拝した。民家の軒先には、竹の棒に稲穂や花を付けたのぼり「ペンジョール」が立ち並ぶ美しい光景が見られた。10日目にあたる15日には、「クニンガン」を迎え、先祖の霊を送り出す。(木村綾)