東ジャワで地滑り 2人死亡、26人不明 住宅30棟被害
東ジャワ州ポノロゴ県プルン地区バナラン村で1日午前8時ごろ、大規模な地滑りが発生した。住宅約30棟や車が土砂に飲まれ、少なくとも2人が死亡、26人が行方不明になっている。負傷者は17人。大雨で斜面の地盤が緩んだもよう。
国家防災庁(BNPB)によると、地滑りの規模は全長約800メートルで、被災エリアには35世帯128人が住んでいた。家にいた住民のほか、ショウガを採りに出かけていた人たちが巻き込まれた。
軍や警察、バサルナス(国家救命隊)など約1600人からなる捜索チームが、行方不明者26人を探しているが、積もった土砂の深さが最大約20メートルもあることや断続的な大雨で捜索活動は難航している。
プルン地区では過去約20日間、毎日雨が降り、地元自治体などは土砂崩れの危険性が高いとして住民に注意を呼びかけていた。
今回土砂崩れが発生した斜面でも事前に亀裂が見つかり、一部住民はほぼ毎晩、同地区から約2キロ離れた避難所で過ごしてきた。災害前日の31日夜も大雨が降り、住民らは避難したが、翌1日は朝から天気が良かったため、避難所から自宅に戻ったり、ショウガを収穫しようと斜面に向かった住民が多かった。
現場周辺では、引き続き土砂災害が発生する恐れがあるとして、住民約300人が避難を続けている。
今回の地滑り災害で、コフィファ・インダル・パラワンサ社会相は2日、被災者への支援金として13億4千万ルピアを用意すると明らかにした。(毛利春香)