高速4区間で通行試験 中部ジャワ レバラン渋滞軽減へ

 レバラン(断食月明け大祭)帰省での渋滞軽減に向け、ジャワ島を東西に結ぶジャワ島横断高速道路のうち、中部ジャワ州で建設中の高速道路4区間で通行試験が始まる。東ジャワ州での試験は3月31日に始まった。地元メディアが1日、報じた。
 横断高速は西端のバンテン州メラックから東端の東ジャワ州バニュワンギまで1187キロを結ぶ。
 中部ジャワ州公共事業局のバンバン・ヌグロホ局長によると、通行試験を近日中に実施する区間は、同州プジャガン〜東ブルブス〜プマラン(全長57・5キロ)▽プマラン〜バタン(39キロ)▽バタン〜スマラン(75キロ)▽バウェン〜サラティガ(17・5キロ)――の4区間。それぞれの工事進捗(しんちょく)率は、68・25%、12・2%、12・8%、97%。
 6月25、26日になると予想されているレバランに向けた帰省時には、工事区間に厚さ10センチのコンクリートを敷き、乗用車から小型トラック、中型バスまでが通行できるようにする。2016年のレバラン帰省では、同年6月に開通したばかりの東ブルブス料金所付近で約20キロの渋滞が発生し、燃料切れや体調不良を訴える人が続出。給油所不足などサービスの改善が叫ばれた。
 バンバン局長はこれを受け、試験中に帰省開始前に渋滞発生の原因となっている場所の特定を急ぐ方針を示した。中部ジャワ州運輸局の調べでは、ジャワ島北岸道路(パントゥラ)とその沿線、プルウォクルトやジョクジャカルタ特別州など南方からの幹線道路との合流地点など、約114カ所で渋滞が起こりやすく、約106カ所で事故発生の可能性が高かった。帰省時には、車線数を手動で変更できるようにするという。
 一方、東ジャワ州パスルアン県では、グンポル〜レンバン(13・9キロ)を結ぶ区間のうち、東部のバンギル〜レンバン(7・9キロ)間の通行試験が始まった。1〜2週間の試験結果で通行料金を定める。試験中の通行は無料。
 残るグンポル〜バンギル間(6キロ)は、土地収用をめぐる訴訟問題が未解決のため、試験までは至っていない。建設を担うジャサマルガ子会社のトランス・マルガ・ジャティム・パスルアン(TMJP)幹部は、州都スラバヤから南部に位置するパスルアン県までの高速道路は、本年度中期の開通を目指して建設作業を進めるとした。
■スマトラは一部完成
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が16年3月に視察した、スマトラ島横断高速道路(トランス・スマトラ、2700キロ)のうち、南スマトラ州パレンバン〜インドララヤ(22キロ)間は約58%が完成。建設を手掛ける国営建設フタマカルヤは、ことし年末までに建設を終える予定と説明した。(中島昭浩)

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