42競技484種目実施へ 2018年アジア大会 10競技はパレンバンで

 アジアオリンピック評議会(OCA)は6日、ジャカルタ特別州と南スマトラ州パレンバンで2018年に開かれるアジア大会で、42競技484種目を実施すると発表した。うち10競技はパレンバンが会場になる。OCAのメンバーは4〜6日、会場を視察したほか、アジア大会の開催・運営に向けて技術代表者会議などを開催。18年8月18日〜9月2日の開催まであと1年半足らず。準備も大詰めを迎える。

 OCAからは日本オリンピック委員会(JOC)の会長で、OCAで調整委員長を務める竹田恒和氏や、ウェイ・ジージョン(魏・紀中)終身名誉副会長が来イした。当初は493種目を開催する予定だったが、資金調達が難しいことから種目を減らした。前回14年に韓国・仁川で開かれたアジア大会は、36競技439種目だった。
 ウェイ名誉副会長は「アジア大会は五輪とは異なる」と説明。アジア大会では20年の東京五輪で新たに追加された野球・ソフトボール、空手、スポーツクライミング、サーフィン、スケートボードの5競技が先駆けて開催されるほか、トランプゲーム「コントラクトブリッジ」など五輪種目にない9競技が含まれる。
 42競技のうち、10競技はパレンバンで開く。カヌー、ボート、射撃、セパタクロー、トライアスロン、ロッククライミングのほか、女子サッカー、ビーチバレー、バスケットボール、テニス(ソフトテニスを含む)の4競技は予選のみ開催する。また、西ジャワ州ボゴールやバンドンなど、2都市以外でも競技が開かれる。
 OCAのメンバーらは4、5の両日、建設や改修が進む中央ジャカルタ・スナヤンのブンカルノ競技場や、南スマトラ州パレンバンの運動施設「ジャカバリン・スポーツ・シティー(JSC)」、スリウィジャヤ競技場などを視察。パレンバンでは6月、ジャカルタでは7月に選手村が完成する見込みで、会場となる2都市では10〜11月、試験的に10競技の大会を開く計画がある。
 パレンバンでの進捗状況は約25%で、次世代型交通システム(LRT)建設工事も年内に完了するめどがたっているなど、ジャカルタより整備が進んでいる。竹田委員長は「建設や改修において、質の高さや効率性を常に考慮してほしい。12月か18年1月にもう1度、会場の視察に訪れる」と話した。
 インドネシアでアジア大会を開催するのは1962年以来、56年ぶり2度目。(毛利春香)

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