イスラム博物館建設へ ジャカルタ ルーブル美術館と協力
ジャカルタ・イスラミック・センター(JIC)はこのほど、イスラムの博物館をジャカルタ特別州内に年内に建設する計画を明らかにした。イスラム美術の展示エリアを持つフランスのルーブル美術館と協力するという。
JIC研究・開発部門の責任者、ショドリさんによると、インドネシアにおけるイスラムの歴史や文明、文化、発展の過程などを紹介し、歴史書や学者らが出版してきた書物などもそろえる予定。
ルーブル美術館の所蔵するイスラム美術品は約1万点。うち7〜19世紀の約3千点は専用室で展示されている。JICは今後、展示や運営方法など同美術館からアドバイスを受けながら建設準備を進める。
新博物館の建設地は、JICのある北ジャカルタ区コジャ郡。
ジャカルタ特別州政府への建設申請はまだだが、同州スマルソノ知事代行は24日、許可を出す意向を表明、「今の世代にイスラムの文化や精神を伝える役割を担うことができる。宗教だけでなく、イスラム文化も学べる博物館にしてほしい」と話した。(毛利春香)