あすJCCで熱戦 「日本人の魂伝えたい」 ワン・チャンピオンシップ 参戦の横田さんが抱負
中央ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で14日、東南アジアを中心に活動するシンガポールの総合格闘技団体「ワン・チャンピオンシップ」の試合が行われる。日本人として唯一参加する横田一則さん(38)=千葉県船橋市=は試合2日前の12日、じゃかるた新聞の取材に応じ、「見たことがない人も見に来てほしい。日本人の魂を伝えられるような試合をしたい」と抱負を話した。
横田さんはフェザー級で出場する。対戦するオーストラリア人のマルティン・ウェン選手については「若くて勢いがある選手。自分の実力をしっかりと出して勝ちたい」と意気込む。
日本の総合格闘技団体「DEEP」でフェザー級王座にも輝いた経験がある横田さん。国内にとどまらずにアジアでの大会に打って出る理由について、「日本の格闘技の良さが、アジアならより伝わるのではないかと考えた」と説明する。
他のスポーツで行われている、地元の学校や日本人学校を訪問して魅力を伝える活動にも興味を持ち、「格闘技は1対1の果たし合いのようなところがある。その一方で礼儀や精神性をとても大事にする。良さを伝えたい。日本の格闘技団体でコーチをしており、教えるのが好き。インドネシアでも機会があればさまざまな活動をしたい」と話した。
横田さんは大学、実業団で柔道の選手として活躍後、総合格闘技の世界に進んだ。1対1の戦いで勝ったときの喜びは「ほかでは味わえない。魅力を伝え、やってみたいと思ってもらえるように頑張りたい」と話した。
大会に臨むにあたって「尿酸値もクリアしなければならない、という特別なルールがあり、そのための減量が苦しかった」と振り返る。
アジアの風土や料理に親しみを感じており、「計量を終えたらインドネシア料理を早く食べたい」と笑った。
ワン・チャンピオンシップの詳細については(onefc.com/)で確認できる。(平野慧、写真も)