イ6年ぶり準優勝 AFFスズキカップ2016 アウェーで点取れず

 サッカー東南アジア選手権(AFFスズキカップ)2016の決勝第2戦は17日、バンコクのラジャマンガラ国立競技場で行われ、インドネシアが0―2でタイに敗れた。2―1で勝利したホームの第1戦との合計スコアは2―3となり、念願の初優勝はならなかった。

 インドネシアは前半37分、ファクルディン・アリヤントが左サイドからのクロスをクリアしたボールが、敵フォワードのシロー・チャットーンに当たってゴールに吸い込まれ手痛い失点。後半2分にも同選手に決められ2点差に。その後も攻め込まれたインドネシアは、キーパーのクルニア・メイガ・ヘルマンシャがPKを止めるなど、再三の危機を救ったが力は残されていなかった。
 後半ロスタイムの終了間際には、アブドゥ・レスタルフがタイのベンチ選手がスローインのために渡したボールを蹴り返してレッドカードをもらい退場。第1戦では劇的な逆転勝利を挙げていただけに、後味の悪い幕切れとなった。
 タイは前回大会に続き、5回目の栄冠を手にした。インドネシアは6年ぶりに決勝に進んだが、2010年の決勝でも対戦したマレーシアに敗れた。インドネシアのアルフレッド・リードル監督は試合後、「タイは勝利にふさわしい戦いをした。東南アジアのベストチームだ」とタイを称賛。「インドネシアにとって最高の結果。短期間の準備で決勝まで進めると思っていなかった。今後もタイに挑戦できる強いチームを作りたい」と語った。ことしで契約満了となる自身の進退については「良い条件であれば延長したい」とチームを通してコメントした。
 大会の得点王は6得点でタイのティーラシル・ダングダ、MVPには同チャナティップ・ソングラシンが選ばれた。
 今大会で3ゴールを挙げたボアズ・サロッサは、ベニー・ワフユディと共に代表引退を表明。ボアズは「2回決勝を経験しているが、年配の私たちが優勝まで導けなかった」と語った。
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は17日、短文投稿サイト「ツイッター」の自身のアカウントで「崩れることなく、敗戦を次につなげてほしい」とツイート。19日には、中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)に選手らを招待する予定。(中島昭浩)

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