アチェ北部でM6・5 97人死亡、500人が負傷 行方不明者多数 商店・家屋200棟倒壊
7日午前5時3分(現地時間)、アチェ州北部のピディ・ジャヤ県でマグニチュード(M)6・5の地震が発生し、商店や家屋の下敷きになった97人が死亡、500人が重軽傷を負った。行方不明者の数は把握できておらず、被害は拡大するとみられる。
国家防災庁(BNPB)によると、500人のうち120人以上が重傷を負っている。同県では住宅やモスクなど約200棟が崩壊しており、現在もがれきの中に閉じ込められている人がいると見られるため、死者は今後も増えるという。在メダン日本総領事館によると、これまでに日本人が被害を受けたとの情報はない。
気象庁(BMKG)によると、震源は州都バンダアチェの南東約106キロメートルの沿岸部で、震源の深さは約15キロメートル。震源が浅かったため大きな揺れが発生、バンダアチェや北アチェ県ビルンでも揺れが観測された。津波は観測されていないが、最初の地震からすでに余震が12回発生した。地震発生時のピディ・ジャヤ県では、住民の多くが強い揺れと津波が来る可能性を恐れ、パニックに陥ったという。
アチェ州では2004年のスマトラ沖地震・津波、13年には中部アチェ県タケゴン市で地震が発生している。(毛利春香)