治水対策 オランダと協力 大統領 ルッテ首相と会談

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は23日、中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)でオランダのルッテ首相と会談した。ジョコウィ大統領は経済分野を中心に協力を深化させることを強調し、複数の覚書を結び友好ムードを演出した。ルッテ首相はジャカルタで計画される巨大防波堤などの治水対策で協力したい考えを強調した。

 ルッテ首相の来イは2013年のユドヨノ前政権時代以来2度目。ジョコウィ大統領はことし4月にインドネシアの大統領として16年ぶりにオランダを訪問。9月にはオランダのマキシマ王妃が来イしジョコウィ大統領と会談、両国政府間の往来が活発化している。
 午前11時ごろから30分超にわたり大統領宮殿のベランダで通訳を交えず2人で会談。その後閣僚を交えて非公開の会談を開いた。
 会談後、両氏は共同記者会見を開き、ジョコウィ大統領は経済面で協力を深めることを強調。特に治水対策での協力を優先事項に掲げた。欧州最大のロッテルダム港を開発・運営している知見を建設中の北スマトラ州クアラタンジュン港に生かすことでも一致した。
 ルッテ首相は「将来にわたり強い協力関係を築いていく」と強調。同氏は会談に先立ち、22日に中部ジャワ州スマラン市を訪問し、オランダの支援で建設したポンプ場を視察。自国で培った治水技術をジャカルタ首都圏でも広めていきたい考えを示した。
 ジャカルタは地下水の過剰なくみ上げで地盤の沈下が進んでいる。治水対策を講じなければ今後数年で事態はさらに悪化するといわれており、オランダは短期的に既存の堤防を強化する代替策を提案。長期的にオランダにある世界最大の「締め切り大堤防」に匹敵する巨大防波堤を建設する治水対策を提案している。
 また、ジョコウィ大統領は会見で欧州連合(EU)との包括的経済連携協定(CEPA)について「貿易交渉の準備を進める。双方に利益が生まれる協定をつくる」と話し、17年の年初に交渉を始めると語った。EUとの交渉は数年前から話題に上っているが、締結に至っていない。
 ほかにEUが進める違法伐採による木材輸入の排除に向けた関連法の順守で協力する。違法伐採でないインドネシア産木材の貿易取引を推進することで一致し、健全な競争を促す。(佐藤拓也、写真も)

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