スーパームーン 68年ぶりの輝き ジャカルタでも観測
満月が大きく明るく見える「スーパームーン」が14日、世界各地で観測された。米航空宇宙局(NASA)によると、今回は1948年以来、68年ぶりに月が地球に大接近した特別なスーパームーン。ジャカルタ特別州では午後6時24分から約2時間半、完全な満月となり、普段より大きめの月が薄曇りの空に輝いた。
14日のスーパームーンは、ことし最も小さかった満月に比べ、直径は1.14倍、面積は3割ほど大きくなり、明るさは30%増した。
気象庁(BMKG)によると、スーパームーン時は満潮となり水位が上がる。このため同庁は、雨が降ると洪水が発生しやすくなるとして注意を呼び掛けた。
スーパームーンは、月が最も地球に近づいた際に満月を迎えると起こる現象。月と地球の平均距離は約38万4400キロ。今回は約2万7千キロ縮まって約35万6500キロとなり、1948年に35万6490キロまで接近して以来、68年ぶりの大接近だった。
次回のスーパームーンは12月14日だが、今回と同様に特別大きなスーパームーンが観測できるのは2034年11月26日。(毛利春香、写真も)