小型船沈没し18人死亡 バタム島沖 44人不明、39人救出
2日午前5時ごろ、リアウ諸島州バタム島沖で、インドネシア人101人を乗せた小型船が沈没した。同日午後5時現在、18人(男性7人、女性11人)の死亡が確認され、44人が行方不明になっている。同州災害対策局(BPBD)や海軍が救助活動を続け、39人は救出された。
BPBDや国家警察によると、小型船は2日午前3時40分ごろ、マレーシアのジョホール州を出て、バタム島へ向かっていた。同島バタム市ノンサ地区の北東沖に到達した際、風雨が強まり、高波を受けて転覆、そのまま沈没したらしい。船底が浅瀬に接触、浸水したとの情報もある。
乗っていたインドネシア人の大半は、マレーシア国内で違法就労していたとみられ、小型船で同国を密出国、インドネシアへ帰国しようとしたとみられる。
小型船はスピードボートと呼ばれる速度の出るタイプで、出力約200馬力のエンジンを4基搭載していた。排水量は不明だが、定員を超過していた可能性もある。
同様の海難事故は7月に発生したばかり。やはり密航船とみられる船がジョホール州からバタム島へ向かう途中に沈没し、インドネシア人11人が死亡、20人が行方不明になった。