友達同士の絆、未来へ SJS 国際文化交流会
スラバヤ日本人学校(SJS、村下俊文校長)は29日、第24回国際文化交流会を開いた。SJSの全園児・児童・生徒(計91人)と、ウネサ大学付属小学校と国立第13中学校の児童・生徒約40人も参加し、日イの伝統文化や演劇、歌や踊りなどを披露した。子どもたちは1カ月間、SJSに何度も集まり、練習を重ねてきた。
テーマは「アヨ・ムンジャディ・トゥマン(友達になろう)〜未来の絆は僕たちの手に!!〜」。SJS中学部はスラバヤの舞踊レモダンスや和太鼓を披露した。最後は祭りばやしでにぎやかに締めくくった。SJS中学部2年の尾崎カレンさん(13)は、休み時間や放課後に手に豆ができるほど太鼓の練習を重ねた。「本番では練習の成果が出せた。インドネシアの人と一緒に一つのものを作り上げる機会は本当に少なく、とても大切だと思う」と話した。
幼稚部は「おむすびころりん」、小学部3.4年生が「かさこじぞう」の劇で日本の民話を紹介。ウネサ大学付属小学校の児童はSJS小学部1.2年生と一緒に日本語の歌を交えながら絵本「スイミー」を披露したほか、日イの絆をテーマに日本のポップカルチャーやインドネシアの伝統文化などを比較するオリジナルストーリー「インドネシア対日本 トゥギャザー・ウィズ・ラブ」を演じた。
またSJS小学部5.6年生は日本語の童話「ウサギとカメ」に似たインドネシアの民話「カンチルとカメ」をインドネシア語で演じた。司会はSJSの子どもたちが日イ両言語で務め、演劇などにも字幕が付けられた。
小学部2年の永井穂果ちゃん(8)は、SJSで一輪車の乗り方を一緒に練習するなどして、現地の子どもたちと交流を深めたという。「緊張したけれど、大きな声が出せてよかった。皆で一緒に歌を歌ったのが楽しかった」と話した。
国立第13中学校のムハマド・ヒマワンさん(13)は「日本の友達に教えてもらいながら、いろんなことが学べた。今日は本当に楽しかった。これからもっと、日本のことを知りたい」と笑顔で話した。(毛利春香、写真も)