ブンカルノ競技場一新 2018年アジア大会に向けて 築54年 初の大規模改修

 2018年8月にインドネシアで開催される第18回アジア大会(アジア・オリンピック評議会=OCA主催)に向けて、メーン会場の一つとなる中央ジャカルタのブンカルノ競技場で、初の大規模改修工事が進んでいる。スカルノ初代大統領が主導し、インドネシアでアジア大会が初開催された1962年の完成から54年。歴史的建造物が新たに生まれ変わる。

 ブンカルノ競技場はアジア大会の開会式と閉会式、サッカー、陸上競技の会場となる。改修工事は国営建設アディ・カルヤが請け負う。8月15日に着工し、約600人が作業にあたっている。21日に現場を訪れてみると、メーンスタジアム内に壁や床を取り壊す音が響き、陸上トラックでは、巨大なクレーンがコンクリート片を積み上げていた。
 62年7月の完成当時からある木製の長椅子の観客席は全て取り壊された。一部は2007年のサッカーAFCアジアカップ開催前に、プラスチック製の座席に入れ替えたが、大部分は腐りかけた椅子がそのまま使われていた。芝がはがされたサッカーコートには、バンカブリトゥン州など国内で栽培された天然芝を新たに敷きつめる。
 国家官房管轄下のブンカルノ複合スポーツ施設管理センター管理部のスクロ氏によると、席はシングルシートの7万8千席に一新する。5階建ての建物は変えず、屋根の上に太陽光パネルを設置し、新たに障害者席を8エリア設ける。
 改修工事を管理する同センターのガトット・テトゥコ建設・事業企画局長は「大規模な改修は初めて。オリンピック基準を満たし、緑地を全敷地の8割超にする」と語った。
 完成予定は17年10月15日。着工から約2カ月で約20%の工程が終了し、年末までに30%を終える予定。公共事業・国民住宅省の年間予算約104兆ルピアのうち、約2.5兆ルピアがブンカルノ競技場に充てられる。完工後にはテストのため各種競技イベントを開く予定。
 ブンカルノ競技場敷地内には計27のスポーツ施設があり、うち14施設が改修される。21日までに計9施設が作業を開始。ソフトボール場(ピントゥ1)は17年初頭に閉鎖される。バレーとバドミントン場は8階建てのビルに入る。ゴルフ練習場は取り壊された後、建設中の大量高速鉄道(MRT)の地下駅と直結する緑地公園になる予定。

■選手村に32階建て
 選手村の建設も進む。中央ジャカルタ・クマヨランに2カ所建設される選手村は、18〜32階建ての全10棟で約2万2千人超を収容できる。当初は15年9月の着工予定だったが、主導する自治体決定や建設業者の入札などが遅れ、ことし8月に建設が本格化した。完工は17年11月を予定。総建設費は約3.4兆ルピア。もう一つの会場である南スマトラ州パレンバンでは、ジャカバリンに選手村が建設中だ。(中島昭浩、写真も)

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