オジェックがトップ ジャカルタ 通勤手段でバス抜く アプリで便利、早い、お得

 ジャカルタ特別州で、バスやタクシー、首都圏専用バス「トランスジャカルタ」などの公共交通機関を抑え、通勤時にバイクタクシーのオジェックを利用する人が最多になったことが、民間調査機関の調べで明らかになった。安さや速さ、手軽さを理由に、二輪配車サービスアプリ「ゴジェック」とマレーシア系配車「グラブバイク」、米系「ウーバー」の利用者が急増。ジャカルタでの通勤手段が大きく変化している。

 調査はクダイ・コピ(世論調査・討論グループ)が9〜11日、同州内の400人を対象に実施。通勤時に利用する交通機関で最も多かったオジェックの利用者は23.3%、2番目にバスが21.8%で続いた。3位以降は順に、電車(17.3%)▽トランスジャカルタ(14.8%)▽タクシー(7%)▽三輪タクシーのバジャイ(6.3%)▽自転車(4.3%)だった。
 ゴジェックの報道担当のリンドゥ・ラギリア氏によると、利用者数は増加し続けており、運転手は国内15都市に約25万人。グラブバイクのCEOアントニー・タン氏も「インドネシアの交通市場は大きく、将来は150億ドルに達する見込み」と期待する。
 競合が激しくなる中、各社は「プロモーション価格」を次々と提示。ゴジェックは電子マネーで支払う「ゴーペイ」を利用すると、料金が25%安くなるキャンペーンを実施中。グラブバイクは午前6時〜9時、午後4時〜8時のラッシュ時間以外なら、5千〜1万ルピアと安価で提供するなど、毎日利用する通勤客にとって、価格はアプリを選ぶ大きな決め手の一つとなっている。
■アプリを使い分け
 南ジャカルタのアトマジャヤ大学に通うアウディタ・プルンカウさん(20)は、西ジャカルタ・ジョグロの自宅と大学の往復1日2回、オジェックを使用する。1日当たり約3万ルピア。「各社すべてのアプリを比較して、プロモーションなどに応じて安いものを選んでいる」と話す。
 トランスジャカルタや公共バスのメトロミニを使用した際の1万〜1万5千ルピアと比べると高いが、「指定した目的地まで決まった値段で早く送ってくれ、快適。お金がない時は時間がかかるけど、仕方なくバスを利用しているの」という。
 バンテン州タンゲランのビンタロ在住のデアさん(27)は中央ジャカルタのオフィスまで毎日、グラブバイクを利用し、交通費節約につながった。以前は電車とメトロミニやアンコット(乗り合いバス)、トランスジャカルタを乗り継いで通勤し、交通費は1カ月当たり70〜80万ルピア。オジェックに切り替え、同60〜70万ルピアに抑えられるようになった。
 「家から駅と、駅から会社までグラブバイクで移動し、帰りは値段が安い午後8時以降に利用している。以前はメトロミニやアンコットに乗るため、タナアバン駅からさらにスディルマン駅まで移動していた。とにかく待ち時間や乗り換えが多く、不便だった」
■渋滞状況に応じて
 車からオジェックに通勤手段を変えるケースも増えている。ムスト・クマルさん(34)はこれまで自家用車で移動していたが、自宅がある南ジャカルタ・ルバックブルスから、オフィスがあるスディルマン通りまで、渋滞状況に応じてゴジェックを利用するようになった。「乗りたい時に頼めばすぐに迎えに来てくれ、値段交渉の必要もない。車では渋滞に対応できないし、奇数・偶数制度との兼ね合いもある」と利点を強調した。
 また、オジェックを頻繁に利用する邦人もいる。南ジャカルタ・パンチョランから中央ジャカルタ・タムリン通り沿いにあるオフィスに通う男性会社員によると、タクシーを使用した場合、朝の通勤時は渋滞で1〜1時間半かかり、料金は約7万ルピア。オジェックなら約35分で2万ルピアほどだという。
 「言葉や安全性の問題はあるが、渋滞に割く時間を考えると便利。料金も安く、片道だけオジェックを利用したとしても、1日当たりたばこ2箱分くらいの節約にはなる」と話した。(毛利春香、写真も)

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