現職ペア擁立 闘争民主党、アホック氏支持 ジャカルタ知事選

 闘争民主党(PDIP)幹部らが20日夜、中央ジャカルタ・メンテンの党本部で記者会見し、ジャカルタ特別州知事選(2017年2月15日投開票)で現職のアホック知事(50)とジャロット・サイフル・ヒダヤット副知事(60)を擁立すると発表した。すでにアホック氏への支持を表明しているナスデム、ハヌラ、ゴルカルの3党に、州議会最大与党であるPDIPが加わったことで、現職優位の選挙戦となりそうだ。

 午後8時すぎ、PDIP本部の記者会見場にそろって姿を現したアホック氏とジャロット氏は、会見中も時折談笑するなど和やかな雰囲気だった。
 PDIPは同党のジャロット氏と組む知事候補を模索していた。この日は会見に先立ち、党幹部とアホック、ジャロット両氏が、中央ジャカルタのメガワティ党首宅で約1時間半にわたり会談した。
 PDIP側は会見で、現職ペアの擁立を決めた理由について、前正副知事のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)氏とアホック氏が掲げた公約を受け継ぐことができると確信している、と述べた。12年の選挙ではPDIPのジョコウィ氏とグリンドラ党(当時)のアホック氏が組んで初当選した。各種世論調査で現職ペアが高い支持を得ていることも、今回の決定を後押しした。
 同知事選で政党が公認候補を擁立するには、州議会議席の20%にあたる22議席以上が必要。28議席を持つPDIPを加えたアホック氏の支持政党4党の合計議席数は52に上り、議会の半数近くを占めることになる。
 これまでの各種世論調査ではアホック氏が優勢と伝えられるなか、PDIP所属の東ジャワ州スラバヤ市長、トリ・リスマハリニ(通称リスマ)氏(54)の支持が上昇し、有力対抗馬として出馬の観測も流れていたが、擁立は見送られた。
 アホック氏は当初、市民団体「トゥマン・アホック」の支持を得て無所属で出馬する意向を示していたが、6月までに3党が支持を固めたことを受け、政党公認候補として出馬すると表明。トゥマン・アホックは有権者100万人分の署名を集めて独立候補としての出馬に備えていたが、煩雑な出馬手続きや選挙運動の費用など実務的な負担を避けるため、政党からの出馬に切り替えた。
 一方、首都の知事を擁立したいPDIPは、アホック氏の対抗馬確保に奔走し、候補者を直前まで模索していたが、最有力とされていたリスマ氏を説得できず、単独候補の擁立を断念したとみられる。
 アホック、ジャロット両氏は21日に候補者登録を行う。同知事選では他に、実業家のサンディアガ・ウノ氏(グリンドラ党副党首)やアニス・バスウェダン前教育文化相らの名前が挙がっている。候補登録締め切りの23日までに各政党の候補が出そろう。(木村綾、アリョ・テジョ)

◇ バスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)
 1966年スマトラ島東沖のバンカブリトゥン州東ブリトゥン生まれ。50歳。客家系の華人。プロテスタント。トリサクティ大学工学部卒。プラスティヤ・ムリヤ大学経営学修士課程修了。2004年、経済評論家のシャフリル氏が設立した新インドネシア党(PIB)に参加して東ブリトゥン県議に初当選。翌年同県初の直接選挙で県知事に選ばれた。07年バンカブリトゥン州知事選で落選、09年ゴルカル党の国会議員に当選。12年ジャカルタ州知事選で、ジョコウィ氏のペアを探していたグリンドラ党のプラボウォ氏に声を掛けられ、ゴルカル党を離党、グリンドラ党の副知事候補として出馬し当選。14年ジョコウィ氏が大統領に就任し知事に昇格した。同年直接選挙廃止案を主導したグリンドラ党を離党、プラボウォ氏に反旗を翻した。

◇ ジャロット・サイフル・ヒダヤット
 1955年スラウェシ島のゴロンタロ州生まれ。60歳。ムスリム。東ジャワ州マランのブラウィジャヤ大学行政学部卒。ガジャマダ大学政治学修士課程修了。同州スラバヤの17・アグストゥス・1945大学の講師、同大副学長を経て政界入り。99〜2000年、闘争民主党の東ジャワ州議、00〜10年の2期、同州ブリタル県知事。14年12月ジャカルタ特別州副知事に就任。

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