新ターミナル開業 タンジュン プリオク港 日系企業主導で建設 大統領 「滞留時間2日以内に」

 インドネシア最大の港、北ジャカルタ・タンジュンプリオク港の沖合に建設していた新コンテナターミナル「ニュープリオク港(カリバル・ターミナル)」が本格的に操業を始めた。新ターミナルは、三井物産など日系企業が主導で運営・建設し、現時点で同港の年間コンテナ貨物容量の3割増加につながる。13日に開かれた開業式典にジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領自ら出席し、国際競争力の強化につながる新ターミナルに期待を示した。
 開業式典にはジョコウィ大統領や複数の閣僚が出席した。ラオスから帰国したジョコウィ大統領の要望で急きょ式典が行われた。
 国内貨物の約5割が集積するタンジュンプリオク港。同港の沖合には入港を待つ船がみられるなど、容量は5年ほど前から限界に達していた。
 港での貨物の滞留時間も長く、ジョコウィ大統領は「2年前はタンジュンプリオク港から貨物が出るのに6〜7日かかっていた」と物流面を問題視、現場に足を運び滞留時間短縮に向けた施策を関係者に命じてきた。
 新ターミナルのコンテナ貨物容量は20フィートのコンテナ換算で年間150万個。既存港の500万個に3割上乗せした。全長は850メートルで将来的にクレーン8基を活用する。
 コンテナを一時的に集積しておく場所は32ヘクタールと広く、船体の沈む深さを示す喫水も既存港より深くしたことで、これまで入港できなかった大型船の対応も可能となり、産業界から物流コスト削減への期待がかかる。
 今後さらに拡張計画があり、すべて完成すればタンジュンプリオク港の容量は約2倍の1150万個まで増加する。政府は19年までに完成させたい考えだ。
 新コンテナターミナルを建設・運営するのは国営港湾管理第2ペリンドと三井物産、日本郵船、シンガポール企業のPSAインターナショナルによる合弁会社「ニュープリオク・コンテナターミナルワン(NPCT1)」。同社の社長に、三井物産から出向している斉藤真氏が就き事業を主導する。
 政府は滞留時間の短縮を急ぎたい考えだが、ターミナルの容量拡大だけでは、貨物の滞留時間の短縮につながらないのが現状だ。開業式典でジョコウィ大統領は「国家警察に不当な手段で輸送を滞らせている者の摘発を強めるよう要請した」と強調。港湾の滞留時間を既得権益と捉え、不当に賄賂を要求する業者の摘発を強める姿勢を示した。
 現在政府の試算するタンジュンプリオク港における貨物の滞留時間は3〜4日かかる。
 以前に比べ改善しているが、国際基準では1〜2日程度とまだ開きがあり、ジョコウィ大統領は2日以内まで短縮させるよう指示している。(佐藤拓也)

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