被告に会いたい! 主婦らが連日傍聴 コーヒー毒殺事件裁判

 民放テレビ局が公判を生中継するなど、国民的関心を集めるコーヒー毒殺事件の裁判。事件やメディア、法曹界関係者らで埋まる傍聴席で、特に目立つのは主婦の存在だ。近くに座った傍聴人らと「犯人は誰か」を議論し、「主役」であるジェシカ被告らの写真を撮ることももちろん忘れない。

 「ジェシカ!」。7日午後1時前、証人2人の証言が終わって休憩に入った瞬間、ひときわ大きな女性の声が法廷内に響いた。声をかけたのは、南スラウェシ州マカッサルから遠路はるばる傍聴に来たという主婦のメリンさん(46)。振り向いたジェシカ被告に大きく手を振ると、被告も小さく笑った。
 「ジェシカ被告に会いたかった」と話すメリンさんは、家族を置いてたった1人でジャカルタに来て、7日に初めて傍聴した。これまでは公判のテレビ中継を見ることが楽しみだったという。
 「証人の話がどれも違いすぎて犯人が誰なのか、ミルナさんがどうして死んだのかわからない。判決を下すのはとても難しいと思う」と話す一方で、「難しいからこそ、さまざまな質問が飛び出し、それに証人が答えるというプロセスそのものが、とにかく面白い」と興奮気味に語った。
 判決言い渡しは10月下旬の予定。メリンさんは西ジャワ州バンドンとジャカルタに親戚宅があることもあり、「結審して判決が出るまで、法廷に通い続ける」と話した。(毛利春香)

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