投資動向などセミナー インドネシア静友会

 静岡銀行が支店の取引先同士の交流を深めるために作った親睦団体「静友会」の初の海外版で、昨年発足した「インドネシア静友会」が26日、南ジャカルタのポンドックインダでセミナーを開催、会員企業50社60人が出席した。 

 セミナーは昨年9月に続き2度目の開催。今回は、コンサルタント会社のSBCSインドネシアの大岡聡社長が、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国での投資動向やジャカルタ以外の注目進出エリアについて講演した。
 テーマ「アセアン各国とインドネシア投資動向の比較」では、インドネシアとタイ、ベトナムの輸出動向、投資動向、産業動向について3国を比較、それぞれの有利な点と問題点を説明した。また、続くテーマの「ジャカルタ工業団地以外の工場進出エリア」では、中部ジャワ州スマラン近郊のクンダル工業団地やリアウ諸島州ビンタン島のタンジュン・ピナン地域を紹介した。
 大岡社長は、タイではバンコクを中心に200キロあたりまで投資が拡大し、隣接国境に近いところまで進出している企業もあると指摘。ベトナムも、従来はホーチミンが主だったが、ハノイ向け投資も増え、その中間にあるダナンにも目が向いているという。
 インドネシアでも国内各地への投資が始まり、中国や韓国などはその流れに乗っている傾向があるが、日系企業の投資はジャカルタとその周辺に集中しているという。
 大岡社長は「中長期的な視野で広くインドネシアを捉え、日本勢全体で投資の戦略を進めれば、今までとは異なった形でよい結果が出るのでは」と締めくくった。
 静岡銀行は、2011年12月にCIMBニアガ銀行と業務提携を発表した。日本から2人がCIMBニアガに駐在し、ジャパン・デスクを窓口として、日系取引先企業、個人向けに特化した金融サービスの提供を行っている。インドネシア静友会は70社が登録している。(太田勉、写真も)

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