リオ、契約打ち切り F1マノー、資金不足と 仏若手19歳起用、リオはリザーブへ
モータースポーツの最高峰フォーミュラ1(F1)の英レーシングチーム「マノー・レーシング」は10日、今季からインドネシア人として初めてレースに参戦したリオ・ハリヤント(23)とのレースドライバー契約を打ち切ったと発表した。政府からの支援もあったが、参戦資金1500万ユーロのうち800万ユーロが支払えなかった。替わりに、フランス・ルノーのリザーブドライバーでフランス出身のエステバン・オコン(19)を起用する。
マノーはフェイスブックなどを通じ、「契約を全うできないと判断した。F1という彼の夢はまだ生き続けている。今季の残る9レースのリザーブドライバーをオファーしている」と説明した。リザーブドライバーは、けがや病気などで参戦できないドライバーに替わってレースに出場する。
F1公式サイトの「フォーミュラ1」は11日、リオがマノーのリザーブドライバーとして今季はチームに残ると報じている。
F1参戦に向けた資金を支援した青年スポーツ省は、話を聞いていないのでまだ行動は起こさないとしながら、ガトット・ブロト報道官は「マノーは当初、11戦目のハンガリーまでと希望していたが、12戦目のドイツまで走らせてくれた。我々としてはうれしい気持ち。控えドライバーになれるのであれば支援し続ける」と地元メディアに話した。
リオの第12戦ドイツグランプリ(GP)までの最高順位は、5月29日に行われたモナコGPでの15位。バーレーン、ロシア、英国での3戦でリタイア。他の8戦はリタイアしたドライバーもいたが、16〜21位だった。(中島昭浩)