女子重量挙げで銀 初参加のスリ・ワフユニ  48キロ級 大統領「国民の誇り」 リオ五輪 好発進

 リオデジャネイロ五輪が5日夜(西部インドネシア時間6日朝)、開幕した。大会2日目、重量挙げの女子48キロ級では、スリ・ワフユニ・アグスティアニ(21)が2位で今大会インドネシア勢初のメダルに輝き、銅メダルを獲得した日本の三宅宏実と共に表彰台に上がった。前回ロンドン大会のメダルは重量挙げ男子の銀と銅一つずつ計2個で、国技バドミントンではゼロに終わっており、復活を誓うリオ五輪で幸先の良いスタートとなった。
                 
 「誕生日を前に銀メダルを獲得できて、とても幸せです」。13日に22歳の誕生日を迎えるスリ・ワフユニは試合後のインタビューで、五輪初出場でメダルを手にした喜びを語った。
 重量挙げは、バーベルを一気に頭上まで挙げる「スナッチ」と、肩の高さで一度止めてから頭上に挙げる「ジャーク」の2種類があり、ベストの合計重量で競う。
 スリ・ワフユニはスナッチ85キロ、ジャーク107キロのトータル192キロで、ロンドン大会銀メダリストの三宅宏美を破り、銀メダルを獲得した。ソピタ・タナサン(タイ)がトータル200キロで金メダルに輝き、アジア勢3人がそろって表彰台に立った。
 2013年のSEAゲーム(東南アジア選手権大会)で金、14年のアジア大会で銀を獲得するなど、活躍が注目されていた。重量挙げ選手団を率いる、アラムシャ・ウィジャヤ監督は国営アンタラ通信の取材に「スリ・ワフユニは、先月の南アフリカでの集中トレーニングを通じ、力を伸ばした」と振り返った。
 初メダルの吉報を受け、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は7日朝、ツイッターで「インドネシア国民の誇りだ」と活躍をたたえた。

■バド初戦は11日
 インドネシアは今大会で金メダル3個という目標を掲げている。五輪に初出場した1952年のヘルシンキ大会からこれまでに獲得したメダルは金6個を含む計27個。
 重量挙げは通算8個のメダルを獲得している。前回ロンドン大会では、男子69キロの銀メダルと同62キロの銅メダルの計2個だった。今大会ではスリ・ワフユニのほか、男女6人の選手が初の金メダル獲得を目指す。
 今大会には、バドミントン、重量挙げ、アーチェリー、陸上、ボート、自転車、競泳の7競技に計28人(男子16人、女子12人)のインドネシア人選手が出場する。
 現地入りして試合を見守ったイマム・ナフラウィ青年スポーツ相は7日、「まだ2日目。重量挙げやバドミントンを含む、すべての競技にまだチャンスがある」と期待を示した。
 これまでの大会で唯一金メダルを獲得している国技、バドミントンは、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスがいずれも11日に初戦を迎える。ロンドン大会ではいずれもメダルを逃しており、今大会での巻き返しを図る。(木村綾、2、6、7、10面に関連)

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