「サフランのよう」 コーヒー毒殺事件 バリスタが証言、実演も

 「何かいつもと違う物をいれましたか」「いいえ」――。毒殺されたワヤン・ミルナ・サリヒンさん(当時27)が飲んだアイス・ベトナムコーヒーを準備したバリスタのランガ・ドウィ・サプトラさんと裁判官らの間で、何度もされたやりとりだ。中央ジャカルタのカフェで1月6日に発生したコーヒー毒殺事件で、殺人罪で起訴されたジェシカ・クマラ・ウォンソ被告(27)の第7回公判が21日、中央ジャカルタ地裁で開かれた。

 ジェシカ被告が注文したアイス・ベトナムコーヒーとカクテルを用意した店員2人が証人として召喚され、裁判官と検察官、弁護士が詳細を問いただした。ランガさんには、ベトナムコーヒーの作り方や材料、作業中の様子などの質問が相次いだ。
 カフェ「オリビエ」のアイス・ベトナムコーヒーは、ウエーターが客のテーブルでひいたコーヒー粉末にお湯を注ぎ、氷とミルクの入ったグラスにコーヒーが落ちると完成するしくみ。ランガさんはウエーターに渡すまでの準備を全て担当しており、裁判所でも裁判官らの前で実演した。
 ランガさんは、ミルナさんが意識を失った後、カウンターに戻された毒入りコーヒーの匂いをかいでおり、「悪臭がし、色はサフランのような黄色だった」と証言した。
 さらに、戻されたベトナムコーヒーを同カフェのマネジャーのデフィさんが味見したことを明らかにした。デフィさんはランガさんの目の前で、コーヒーをストローを使ってほんの少し手のひらに乗せ、舌をつけた。「(デフィさんは)すぐに吐き出した。とても気分が悪くなったと言っていた」と証言した。その後、デフィさんからコーヒーを残しておくように指示があり、グラスのまま保管した。
 2人目に召喚されたバーテンダーのヨハネス・トリ・ブディマンさんは、ジェシカ被告が注文したカクテルを作った。カクテルなどの飲み物はカウンターで作られる。
 ヨハネスさんはカクテルの内容について説明。また、ジェシカ被告がミルナさんらが来る前、カウンター前にやってきて、バーテンダーらに写真を撮ってほしいと声をかけたと証言した。ジェシカ被告は自分のスマートフォンを渡し、撮影してもらったという。監視カメラ(CCTV)の映像でも、被告が注文後にカウンターを訪れ、写真撮影後もカウンターをのぞいたり辺りを見回したりする姿が映っていた。
 ヨハネスさんはミルナさんが病院に搬送された後の6日午後7時ごろ、調査のため保管するように指示があったため、毒入りのコーヒーをミネラルウオーターが入っていたガラス瓶に入れ替えたという。
 ジェシカ被告は20日と同様、証言に対し特に意見を述べなかった。次回公判は27日。(毛利春香、写真も)

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