社内託児所を設置 IKPT レバラン前後に

 東洋エンジニアリングの子会社インティ・カルヤ・プルサダ・テクニック(IKPT)はレバラン(断食月明け大祭)休暇前後の期間、託児所を設置して従業員の子どもを預かっている。同社では初の試みで、インドネシアの企業でも珍しい。

 対象となるのは6歳未満。定員は20人で女性従業員が優先して申し込むことができる。期間は6月20日〜7月1日と、会社自体が休む期間を除いた11〜22日。
 この期間はベビーシッターが帰省したり、民間の託児所が休業期間に入るため、幼い子どもを育てながら働く女性にとっては負担が重かった。
 同社の細井英治社長は「社内の女性従業員と職場の環境に関する討論会を開き、出てきた意見から設置を決めた」と話す。同社の従業員約1200人のうち女性は約2割を占める。細井社長は「当社で働く女性は意欲的で優秀な人が多い。安心して仕事をできる環境を作りたかった」と語る。
 同社は民間の託児所と契約して会社に出張してもらい、就業時間中の子どもの世話を依頼。スポーツジムとして使っていた部屋の床をフローリングに張り替えるなど改装し、必要な遊具などをそろえた。
 細井社長は「結果として、多くの従業員が満足してくれた。改良点などは今後ヒアリングしていく」と語った。
 この取り組みは来年以降も継続する予定だ。このほか、出産後の期間のフレックスタイム制の導入やマタニティー期間の休暇の延長、ヨガ専用の部屋の設置などを進めていく。細井社長は「会社にとって一番大事なのは人材。アットホームな雰囲気を作り、社員がより長く働ける会社にしていきたい」と意気込みを語った。
 同社はジャカルタ特別州内の大量高速鉄道(MRT)や肥料、ガスプラントなどの建設事業に携わっている。(平野慧、写真も)

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