家族が待つ古里へ パサール・スネン駅 帰省ラッシュ始まる
レバラン(断食月明け大祭)の休暇を古里で過ごそうとする人たちの帰省ラッシュが始まっている。中部ジャワ州や東ジャワ州へ向かう長距離列車の始発駅、パサール・スネン駅(中央ジャカルタ)は1日、大きな荷物や土産物を手にした家族連れなどでごった返した。
西ジャワ州ボゴールの縫製工場で働くヌルハヤティさん(35)は東ジャワ州ボジョヌゴロでコメ農家を営む実家へ3人の妹と帰省する。10時間の長旅になるが、「1年ぶりに両親に会うのが楽しみ」と4姉妹はそろって笑顔を見せた。
西ジャカルタに単身赴任中のエンジニア、ダヌ・ノル・アリスタさん(35)は、中部ジャワ州スマランに住む妻子の元で10日間の休暇を過ごす。携帯電話の待ち受け画面にしている3歳と4カ月の愛娘の写真を見つめ「公園や動物園に連れていってあげたい」と目を細めた。
ホームや待合室には、制服姿で荷物を運ぶポーターの姿が目立った。シフト制で常時86人が勤務する。同駅で15年間働くポーターのダニ・ジョハンさん(51)も実家は中部ジャワ州クブメンというが、「帰省はいつでもできるけど、今は書き入れ時だから」と力仕事に精を出す。
国鉄広報によると、同駅発の中部ジャワ州、ジョクジャカルタ特別州、東ジャワ州方面行きの列車はレバラン休暇に合わせ6月24日〜7月17日、従来の1日26本から32本に増発している。3カ月前にほぼ完売したという。Uターンのピークは10日と見込んでいる。(木村綾、写真も)