東ジャカルタにLRT 18年アジア大会までに開通を クラパガディン〜ラワマングン

 ジャカルタ特別州は州生誕489周年の22日、北ジャカルタ・クラパガディン〜南ジャカルタ・クバヨラン・ラマ間(21・6キロ)を結ぶ次世代型交通システム(LRT)の建設を開始すると発表した。2年後に迫った2018年のアジア大会に向け、施設の改築・建設が進む東ジャカルタ区でLRTを開通させたい考えだ。
 州営建設ジャックプロのサティヤ・ヘラガンディ社長によると、今回着工するのは21・6キロのうち、第1期となる、北ジャカルタ・クラパガディン〜東ジャカルタ区ラワマングン間(5・8キロ)で、総工費は4・5兆ルピア。5月にソウルで行われたインドネシア韓国首脳会談で、ジャックプロと韓国の韓国鉄道施設公団がLRT事業の覚書を結んでおり、韓国側が事業の一部を受注するとみられる。
 東ジャカルタ・プロガドゥン地区ではアジア大会に向け、ラマワングンにあるスポーツ施設「フェロドローム」を改築するプロジェクトが進んでいる。総工費は4千万ドルで、長さ250メートル、幅5・5メートルの競技トラックを併設した自転車レース競技場を整備する。さらに同地区にあるプロマスでは22ヘクタールのレーストラックを含む、約35ヘクタールの馬術競技場の改築などを進める。
 フェロドロームは国際自転車競技連合(UCI)監督の下で、馬術競技場は英国の企業が手がけるデザインに沿って、それぞれ改築する。
 同区間のLRT工事は現在、土壌調査や周囲を囲いで覆うなどする初期の準備を進めている段階。サティヤ社長は建設工事は本来、4〜5年かかると説明したうえで、「2年後に完成させるため、細かい設計内容を7月までにまとめ、8〜9月、遅くとも10月までにはLRTの建設を必ず始める」と話した。
 クラパガディン〜ラワマングン間では、北ジャカルタ・クラパガディンのプガンサアンとブリタマ・アリーナ・スポーツ・モールや、東ジャカルタ区のプロマスにある馬術競技場、ラマワングンにあるフェロドームなど四つの駅を建設する予定だ。
 LRTは計7区間での建設が計画されており、昨年9月には中央ジャカルタ・ドゥクアタス〜東ジャカルタ・チブブル間、東ジャカルタ・チャワン〜西ジャワ州東ブカシ間で着工した。
 アジア大会はジャカルタと南スマトラ州パレンバンが開催地となっており、パレンバンでも第2スルタン・マフムッド・バダルディン空港〜パレンバン市のジャカバリン競技場(約24キロ)を結ぶLRTの建設が進んでいる。(毛利春香)

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