ピークは7月1〜3日 レバラン帰省 渋滞緩和効果に期待
運輸省はこのほど、7月6、7日となる予定のレバラン(断食月明け大祭)時期に集中する帰省のピークが7月1〜3日になると発表した。政府は、各交通機関とともに高速道路の料金所統合や電子マネーカードの導入などの渋滞対策を推進したことで、渋滞緩和とスムーズな運行を期待している。
ことしは昨年と同様オートバイ利用客が前年に比べ50%程度増加する見通し。イグナシウス・ジョナン運輸相は「オートバイで帰省する人は十分に休息を取りながら運転するように」と注意を呼びかけた。
レバラン帰省に向け、中部ジャワ州チコポ〜パリマナン間を結ぶチパリ高速道路を運営するリンタス・マルガ・スダヤは、渋滞のピークが7月3日になると予想。フダヤ・アリヤント副社長は「料金所の統合で昨年よりも料金所での渋滞が軽減されると信じている」と語った。
同日のチパリ高速道路の通行台数は6万5千〜7万5千台となる見込みで、「通常の3倍ほどになる」と説明した。
国営空港管理第2アンカサプラは、バンテン州タンゲランのスカルノハッタ国際空港の利用客数が、7月4日に最大になると試算している。同日の予想利用客数は、2014、15年からさらに増え9万3104人に達する見込み。レバラン入り前日の5日にも、国内線が8万5739人となると予想する。レバラン期間中は、1日約7万人が国内線を利用するという。
同空港のワカン・スリアワン・シニア・ゼネラル・マネジャーは「レバラン前後のプロモーション活動が功を奏した」と話した。
国営河川・湖沼フェリー公社(ASDP)は7月1〜4日に帰省ラッシュを迎えると発表した。ピークは1、2日。ダナン・バスコロ社長は「ことしは例年よりも、帰省時の設備面の準備を政府と協力し入念にしてきた。事故ゼロが目標」と語った。
混雑が予想されるスマトラ島南端の南ランプン県バカウヘニ港と、バンテン州メラック港を結ぶフェリー乗り場にチケットカウンターを約40カ所増設した。
ジョナン運輸相によると、航空機は昨年に比べ39機多い529機を、長距離船は同2〜3%多い1200隻を用意した。列車は3〜4%多い447編成、長距離バスは4万6千台を準備した。
国家警察交通部は30日から帰省ラッシュが始まると想定。国軍や各州警備隊、運輸局と協力し、総勢15万5千人が交通整理に従事すると発表した。