首都から270キロ結ぶ ブルブスまで開通 ジャワ横断高速道延伸

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は16日、中部ジャワ州ブルブスで開かれたプマラン高速道路の一部区間の開通式に出席した。昨年6月に開通した国内最長のチパリ高速などと接続、ジャカルタ〜チカンペック〜チルボン〜ブルブスを結ぶ高速は全長約270キロに達した。ジャワ島横断高速道路(トール・トランス・ジャワ)の延伸を急ピッチで進め、2018年内までに東西を結ぶ目標を掲げる。

 正式に開通したのはプマラン高速(全長57.5キロ)のうち、中部ジャワ州ブルブスのプジャガン〜東ブルブス間の21キロ。5月から利用を開始した。残る東ブルブス〜トゥガル〜プマラン間は来年の開通を見込む。
 プマラン高速は、チコポ(チカンペック)〜パリマナン間を結ぶ国内最長116.75キロのチパリ高速や、チルボンのカンチ高速と接続。昨年の開通直後の帰省ラッシュで大渋滞が発生したパリマナン料金所などを廃止し、ジャカルタからブルブスまで直結され、全長約270キロに達した高速の利便性向上を図る。
 ジョコウィ大統領はこの日、バスキ公共事業・国民住宅相、リニ国営企業相、国営ヌガラ・インドネシア銀行(BNI)やマンディリ銀行の頭取らと東ブルブス料金所を視察。レバラン(断食月明け大祭)のムディック(帰省)に向け、13日から開始した料金所の統合試験の実施状況を確認した。
 大統領は首都圏と中部ジャワの高速が接続され、一部料金所を廃止することで混雑が緩和され、物流も迅速化されると強調。農産物の輸送を例に挙げ、「7時間かかっていたところが3時間半〜4時間で着くようになる。鮮度も保たれ、価格も抑えられる」と話した。
 プマラン高速は1996年から事業計画が進められてきたが、土地収用などで難航し、14年に着工。メディア最大手MNCグループのMNCインフラストラクチャー・ウタマが運営する。
 大統領はプマラン〜バタン〜スマラン間を結ぶ高速なども急ピッチで進めると強調し、「ジャワ島西端メラックから東端バニュワンギまで、ジャワ島横断高速を18年内までに開通させる」との目標を掲げた。(配島克彦)

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