紙袋で隠し毒混入 コーヒー毒殺事件 ジェシカ被告 初公判

 中央ジャカルタのモール「グランドインドネシア」のカフェで1月、ワヤン・ミルナ・サリヒンさん(当時27)が死亡したコーヒー毒殺事件で、殺人罪で起訴されたジェシカ・クマラ・ウォンソ被告(27)の初公判が15日、中央ジャカルタ地裁で行われた。検察は致死量の1.7倍にあたる298ミリグラムのシアン化合物を事前に混入し、計画的に犯行に及んだと指摘した。

 起訴状によると、ジェシカ被告は1月6日、「グランド・インドネシア」1階にあるカフェ「オリビエ」で、ミルナさんと2人の共通の友人であるハニさんの3人で集まった。2人には携帯電話のチャットアプリを通じ「場所を確保するため先に行く」と伝え、午後3時半ごろカフェに到着。4人掛けの禁煙席を予約した。
 この後、被告はカフェ近くにある女性化粧品店「バス&ボディー・ワークス」で石けん3個を購入、それぞれ包装して紙袋に入れた後、同4時14分、カフェに戻った。
 他の席も空いていたが、壁を背にした半円形型のソファ席54番に座り、ミルナさんが好きだと話していたベトナムコーヒーと、オールド・ファシン、サゼラックの三つの飲み物を注文。周りの様子を確認しながらレジに向かい、現金で支払いを済ませた。
 同4時半〜同4時45分の間に被告はソファ中央に移動し、石けんの入った三つの紙袋で見えないように隠したベトナムコーヒーに298ミリグラムのシアン化合物を混入。店員の目撃証言として、ベトナムコーヒーのグラスにはストローが入れてあり、飲み口の部分にストローの袋が付いたままだったと指摘した。
 ミルナさんとハニさんは午後5時18分に到着。ミルナさんを中央に座らせた。テーブルに置かれたグラスを見たミルナさんは「これは誰の飲み物?」と被告に聞き、「来てから注文すればいいのに。注文してくれてありがとう」と話した。
 ミルナさんはベトナムコーヒーを飲んだ直後、口を手であおぐ仕草をして被告にも飲むように勧めたが、被告は飲むのを拒否。ハニさんが香りをかいで少し口にすると「苦い」「辛い」と話した。この後、ミルナさんは座ったまま気を失い、口から泡を出し、けいれんを起こしたが、この様子を被告は黙って見ていた。
 検察は「オーストラリア留学時代の旧友を狙った計画的な犯行」と強調。公判では計67人が出廷し、犯行を裏付ける証言をすると明らかにした。
 被告弁護団は「不明瞭な部分がある」と指摘し、罪状認否で反論すると話した。次回公判は21日に行われる予定。(配島克彦)

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