中級ホテル建設ラッシュ バリ 19年までに1500室増

 不動産コンサルタントのコリアーズインターナショナル・インドネシアはこのほど、積極的な不動産開発によりバリ島に2016〜19年の間に1泊30万〜50万ルピア程度で宿泊できる三つ星ホテルが相次いで開業し、現在の約1万6千室から1485室増えるという調査結果を発表した。

 観光省によると、バリ島を訪れる海外からの観光客数は13年の約324万人から14年には373万人、15年には392万人と増え続けている。特に中国人旅行客は07年は7万4千人だったが、14年には58万人と激増している。
 「バリ島はインドネシアに訪れる観光客の38%が訪れる最も魅力的な観光地だ。インドネシアの観光産業はバリに依存している」と同社のフェリー・サラント氏は説明する。また、外資や国内を問わず、ホテル経営を展開している企業が三つ星ホテルを建設する計画を活発化させていることを明らかにした。
 フランスに本社を置き、日本でもホテル経営を展開するアコーグループは廉価型のブランド「イビス」のホテル「イビスバリ・レギャンストリート」をことし5月にオープンした。「イビスバリ・クタホテル」に続くクタ地区での展開となる。デンパサール国際空港から車で20分と交通の便がよく、全106室でバーやフィットネスセンターも備える。宿泊料金は時期にもよるが、1人1泊約40万〜60万ルピアという。
 サヌールのタンブリンガン湖やジンバランなどでも建設ラッシュが進んでいる。
 サヌールで夫婦でホテル「アリッツ・ビーチ」を経営するマサミ・チプタさんは「部屋数の多いホテルは増えているが、私たちは調度品や料理などバリの伝統を大事にしている。長期滞在やリピーターのお客さまが多いので、個性を大事にしていきたい」と話した。
 バリ島を訪れる日本人観光客は01年に約36万人いたが、11年には約18万人まで減少した。現在は回復傾向にあり、15年は22万8千人が訪れている。
■旅行スタイル変化
 中級ホテルの急増について、バリ島在住28年になる、旅行会社勤務の日本女性は「旅行のスタイルが変化、多様化しているのではないか」と説明する。「日本人に関して言うと、バブルの時代は高級ホテルに宿泊する人が多かったが、現在ではロケーションが美しくなくても宿泊できれば良いと考える旅行者も増えてきている。端的に言うと寝るだけで良いということ。とにかくバリに行きたいと考える人が使うのでは」と話す。
 利用する層については「日本の旅行会社のパックツアーに盛り込まれているホテルもある。しかし、一番のターゲット層はインドネシア国内の中間層や富裕層。それとここ10年で急増している中国人や韓国人の観光客だと思う。サイトで自分でアクセスして予約できるようになったことも大きい」と話した。(平野慧)

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