注目のチーム
毎期惜しくも優勝を逃がしているが、投打に潜在力がある1部のJETS。昨期、新監督の下でチームワークで安定した試合運びをしてきた2部のヒーローズ。最年少監督がチームづくりに尽力する3部のシーホース。4部で着実に順位を上げ、3部昇格を見据えるオヤジヤンキーズ。各部の注目チームを紹介する。
JETS(1部)
昨期は優勝には届かず2位。安定した試合運びを支えたのが監督兼任の栗山精一投手。抜群のコントロールで凡打の山を築いた。
「打撃力のあるチームがそろう1部で守り勝つ試合が多かったのは、投手の力によるところが大きい」と早瀬元浩キャプテンは分析する。
打撃面でも早瀬キャプテンがホームラン王を獲得するなど投打のバランスに優れる。
「いろいろな業種の人が集まる混成チームだが、自由な雰囲気で横のつながりも強い」
年度末に帰任者が相次いだ影響でメンバー確保が課題だが、新戦力次第で1部優勝も狙っていく。
ヒーローズ(2部)
赤井繁喜前監督から引き継いだ昨期は安定した戦いぶりで、3位の座を手にした。
中村真一監督は「残留を目指して戦っているうちに上位になった」と振り返る。毎試合、活躍する選手が異なるという。
「みんなにチャンスがある。みんなが活躍できるチームだからできることもあるはず」と話す。
エースは不在という状況だが、チームワークの良さが長所。リーグの台風の目となるかもしれない。
シーホース(3部)
昨期は5位。上位進出を狙う。全リーグの監督の中で最年少、30歳の須田彰克監督が指揮を執る。
「帰任者が相次ぎ、試合をするのもやっとの状態だが、みんな楽しんでプレーしている」と須田監督は話す。チームの要は4番の出路選手。ことしもチームの期待を背負う。
「4番の前にいかにランナーをためるかが課題となってくる。守りの面では打たせて取ることを心掛ければいい試合ができると思う」と展望を話した。
オヤジヤンキーズ(4部)
惜しくも3位に終わった昨期は全体的に勝ち負けがはっきりしている試合が多かった。
前半戦は点が取れず一方的な負けが多かった。反対に後半戦は多少点を取られても集中打で取り返せる試合が多く、3位の座を確保した。
相田進監督は「今年度は、優勝はまだまだ先に置き、昨年の順位3位を上回ることができるようにする」と話す。
チームには昨期、全リーグでただ一人9本塁打を記録した原石卓久選手がいる。
「原石さんは高校、大学、社会人で活躍していた選手。打線を引っ張っていってほしい」と期待を込めた。