ブカ・プアサ毎日3000食 イスティクラル・モスク

 ラマダン(断食月)の期間中、中央ジャカルタの世界最大級のイスティクラル・モスクではブカ・プアサ(1日の断食明け)の食事を毎日無料で提供している。
 ラマダン2日目の7日午後5時半。マグリブ(日没=断食を終了する時間)が近づくと、ムスリムたちはイスティクラルに押し寄せる。
 配布される弁当は1日3千食。入り口で弁当と水、またはお茶が配布されるが、あっという間になくなってしまう。金曜礼拝の個人や宗教団体からの寄付で賄われ、2年前からはアラブ首長国連邦(UAE)からの寄付も充てられているという。
 モスク脇にあるスペースや回廊で家族や友人たちと弁当を広げ、家族や友人との会話を楽しむ人が多い。
 「鶏肉と卵の料理がおいしい。家族と一緒に食べているからかも」と話すフリダさん(52)はアチェ州バンダアチェから家族と共に来た。2年前からラマダンの時期にはイスティクラル周辺に滞在し、毎日通うという。
 「ここでお祈りをして、コーランを読み、ブカ・プアサの食事をしていると、ムスリムとしての意識が高まっていく」と語った。
 東ジャカルタのチャクンでカキリマ(移動式屋台)を経営するバイズディンさん(35)は「忙しくて都合がつかず、なかなか来れなかったが、ことしは来れてよかった。イスティクラルは大きくて伝統もある特別な存在」と話した。
 食事が終わると、休憩を取る。回廊で柱にもたれて仮眠をとっていたヘンドリー・アブカールさん(73)は「午後7時からのお祈りが一番大事」と話し、モスクへ向かっていった。(平野慧、写真も)

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