一夜限りの夢の国 JFFF ガディン・ナイト・カーニバル
北ジャカルタのクラパガディン・モールで開催中の「ジャカルタ・ファッション&フード・フェスティバル(JFFF)2016」の一大イベント「ガディン・ナイト・カーニバル」が23日夜、開催された。インドネシアの多様な文化を表現した九つのグループが、モールを取り囲むボウレファルド・ラヤ通りをぐるりと1周。集まった観客約15万人は、一夜限りの「夢の国」に魅了された。
午後6時半。日が暮れたボウレファルド・ラヤ通りには黒山の人だかりができていた。ジャカルタ特別州のジャロット・サイフル・ヒダヤット副知事は「驚くべき文化や創造性を秘めたインドネシアを世界に発信していきましょう」とあいさつ。「夢の国」をテーマにした、ことしのカーニバルが始まった。
カリマンタン島のダヤック族を題材にした衣装や、おもちゃの楽器隊などにふんした400人を超えるダンサーたちが、軽快な音楽とともに登場。緩急をつけた踊りで観客を沸かせた。国章のガルーダや地球をかたどった、高さ約3メートルのフロート4台が次々現れると、観客の視線は釘付けに。最後に花火が約10分間にわたって打ち上げられ、約1時間半のカーニバルを締めくくった。
東ジャカルタ・プロマス在住のアイシャさん(24)は家族と3人で参加。目を輝かせて「ガルーダかお菓子のフロートのどっちが良かったかで姉と盛り上がったわ」と笑顔で話した。
JFFFはジャカルタ特別州の観光促進事業「エンジョイ・ジャカルタ」の催しの一つ。27日から「ファッション・フェスティバル」と「ワイン&チーズ・エキスポ」が開催される。(中島昭浩、写真も)