手工芸品めじろ押し 西スマトラを特集 5日間で20万人見込む イナクラフト開幕 JCCで24日まで

 国内最大級の手工芸品展「イナクラフト」が20日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開幕した。18回目を迎えたことしは西スマトラを特集。国内外の1333のブースが出展する。5日間で20万人の来場を見込み、1330億ルピアの成約を目指す。24日までの期間中、国内外のバイヤーや買い物客でにぎわう。

 イナクラフトは、手工芸品生産・輸出協会(ASEPHI)とイベント会社のメディアタマ・ビナクレアシが主催。JCCのメーンロビー、プレナリーホール、アセンブリーホール、ホールA、ホールB、チェンドラワシ・ホールにまたがる計2万5070平方メートルの広大な会場にアクセサリーや伝統工芸品、食器、家具、衣類などがめじろ押しになっている。
 開幕式には訪欧中のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領に代わりユフス・カラ副大統領があいさつ。インドネシアの手工芸品の海外発信へ向け、「われわれの感覚だけでなく、市場のトレンドに基づいて商品を作っていかなくてはならない。装飾だけでなく、機能性も必要だ」と強調した。
 ことしは「ミナンカバウの輝き」をテーマに西スマトラ州を特集。会場に入ると色鮮やかな布や工芸品が並ぶ西スマトラパビリオンが出迎える。
 西スマトラ州タナ・ダタル県のブースでは、金糸を織り込んだ機織りの布「トゥヌン」を紹介。リニ・アンドリアニさん(47)が木製の機械の前に腰掛け、2本の糸を紡いでいく実演に、来場者が見入った。
 足で踏み、手で糸を通す作業の積み重ねで少しずつ刺しゅうのような模様が浮かび上がり、ソンケットと呼ばれる織物ができていく。1カ月に作れるのは1枚だけ。同県伝統工芸品評議会のエミー・イルディナンシャ会長は「西スマトラ州が特集されるこの機会に、ソンケットを通じて県の文化を知ってほしい」と話す。
 開催時間は午前10時〜午後10時。入場料は2万5千ルピア。24日まで、モール・タマンアングレック、マルゴ・シティー、スマレコンモール・ブカシとJCCを結ぶ無料シャトルバスを運行する。詳細はウェブサイト(inacraft.co.id)で。(木村綾、写真も)

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