歩道広げ観光ゆったり ジョクジャ・マリオボロ通り バイクが消えた!?
ジョクジャカルタ特別州ジョクジャカルタ市は土産物店などが軒を連ね観光客でにぎわうマリオボロ通り沿い(東側)にあった二輪車駐車スペースを撤廃し、歩道を拡張した。路上陳列や露店などで慢性的に起きる混雑解消が目的。拡幅された歩道は4日から利用が始まった。
ハルヤディ・スユティ市長は「街の環境整備の一環だ」と強調している。マリオボロ通りの歩道は特に週末の混雑が深刻で、観光客らが一歩進むのも困難な状況にまで悪化するエリアもあった。満車となった駐車スペースから二輪車が歩道にはみ出すケースも後を絶たず、歩行者の妨げやごみのポイ捨ての原因ともなっている。
市は、同通りから東約700メートルに3階建ての立体駐車駐輪場を新設し、2、3階に二輪2400台分のスペースを用意した。
4日からは、立体駐車場〜マリオボロ通り〜バヤンカラ通り〜花市場を巡回するシャトルバス(30人乗り)の無料運行も開始した。
目が不自由なカシマンさん(67)は広くなった歩道を歩き、二輪車が駐まっていないことに驚いて「この状態なら障害者も安心して歩ける」と地元メディアに話した。
同州知事のハメンクブウォノ10世は5日、立体駐車場を視察し「市民も旅行者もマリオボロ通りを自由に歩けるようになり、楽しい体験ができるようになった。試みは始まったばかり」と述べ、周辺地域にさらに二輪駐車スペースを確保する必要があるとの考えも示した。(山本康行)