「C300」を発売 映像制作市場に参入 キヤノン、代理店通じ
キヤノン製品の販売代理店を務めるダタスクリプ社は九日、中央ジャカルタ・ラスナサイドのエピセントルムモールで会見を開き、キヤノンが昨年十一月に参入を発表した映像制作用のレンズやカメラ「シネマEOSシステム」の新製品二モデルを発売すると発表した。
順次発売するのは、EFマウントレンズに対応するレンズ交換式デジタルシネマカメラ「EOS C300」と映像制作業界で普及するPLマウントレンズに対応する「EOS C300 PL」の二モデル。本体価格は各一億七千九百万ルピア(約百五十一万円)。同社は、今年中にインドネシアで十五台の販売を見込んでいる。
レンズは、4K(4096×2160画素)に対応した「EFシネマレンズ」として、PLマウント二種、EFマウント五種を用意している。
本体の記録方法は、コンパクトフラッシュカードで、スロットが二つ。
同社のメリー・ハルン・キヤノン製品担当取締役は「映像制作業界では、PLマウントレンズが広く普及している。PL対応の機種を用意しながらもキヤノンのEFマウントレンズの良さで、様々な映像制作に最適な性能を実現した」とアピールした。EFマウント対応の本体は二月、PLマウント対応の本体は四月にも発売される見込みという。
キヤノンは昨年十一月に、35ミリフルサイズのCMOSセンサーを搭載し、4K動画記録に対応したデジタル一眼レフカメラの開発も行っているとも発表している。発売時期、仕様などは未定。
ダタスクリプ社の会見には、ピューリッツァー賞受賞者で、ハリウッドの映像制作などに関わってきた米国人ビンセント・ラフォーレ氏も参加し、「C300」を使って撮影した感想などを語った。同氏が撮影した映像は、キヤノンのウェブサイト(http://cweb.canon.jp/cinema-eos/special/movies/index.html)で見ることができる。