「3イン1」 1週間停止 渋滞緩和せず正式廃止も 来月5日から

 ジャカルタ特別州のアホック知事は30日、都心の渋滞対策「3イン1」制度を来月5日から1週間、試験的に停止すると発表した。特定の時間帯に乗車人数3人以上に制限した同制度が渋滞緩和効果につながっていないとする、これまでの調査報告を受けた措置。試験的な停止の結果をみて、正式廃止するか検討するとしている。
 アホック氏は29日、警視庁交通管理センターや州運輸局の関係者と協議し、一時的な停止を決定。来月1日に再度会合を開き、実施方法や準備手続きについて確認する。警察官の人数により取り締まりに限界があり、違反車を停車させることによりかえって渋滞が悪化するとの報告もある。
 アンドリ・ヤンシャ運輸局長は、試験的な停止で自家用車などの円滑な運行を期待。これに合わせ、14年に2カ所で試験導入された電子課金システム(ERP)について、都心への本格的な導入に向けた協議にも入るという。
 3イン1は、運転手を含む3人以上の乗用車だけに対象地域への進入を限定した制度。都心へ流入する車両数が急増したため1992年4月に導入された。当時は流入数を1日約4千台に抑える効果があった。その後、対象地域や実施時間帯の変更など紆余(うよ)曲折があった。
 3イン1を逆手にとり、規制区域の手前路上に立ち、人数合わせのために車に同乗してお金を稼ぐ「ジョッキー」が出現。98年のアジア通貨危機時に急増、一時はジャカルタの風物詩として話題になり、日本のテレビなどで紹介されたこともあった。
 アンドリ局長は、ジョッキーが他人の子どもに睡眠薬を飲ませて乗車し、2人分の金額を稼ごうとする犯行例があり、社会的な問題だと指摘。「ジョッキーでお金を稼がなくても、子どもが無料で学習できる国立学校を増やす議論もしていく予定」と訴えた。
 現行の3イン1は、ジャカルタ特別州知事令2012年第110号で規定されている。対象地域は、▽南ジャカルタ・ブロックMから北へ伸びるシシンガマンガラジャ通り▽スディルマン通り▽タムリン通り▽メダン・ムルデカ・バラット通り▽高速道路を除く、ガトットスブロト通りの一部――の5カ所。規制時間は、午前7時〜同10時と午後4時半〜同7時。(中島昭浩、写真も)

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