パンダがやってくる 年末にタマンサファリへ 「ジンフー」「フェイユン」 中国から2頭

 西ジャワ州ボゴール県チサルアの動物園「タマンサファリ・インドネシア」にジャイアントパンダがやってくる。2016年末に中国からつがいの2頭が来園する予定。待望のパンダ初来イに向けて、動物園は受け入れ準備を進めている。 

 タマンサファリ・インドネシアのマーケティング幹部、ウィスヌ・ワルダナさんは2日、じゃかるた新聞の取材に2016年末ごろに中国からジャイアントパンダ2頭を受け入れる予定があると明らかにした。昨年末に来園する予定と報じられたが、延期されていた。
 ウィスヌさんによると、2頭は4〜5歳で、雄の「ジンフー」と雌の「フェイユン」。「中国とインドネシアの友好と平和のしるし」として来園するという。2012年に当時のユドヨノ大統領が訪中した際、温家宝首相(当時)との間でインドネシアのコモドドラゴンと中国のパンダを交換する計画があったが、今回の受け入れでは動物交換はしないという。パンダが中国のどこから来るかについては明らかにしなかった。

3階建てのパンダ舎
 パンダの飼育に適した気温は20〜25度。暑さが苦手なパンダを迎え入れるため、海抜1300メートル、広さ1.5ヘクタールの高地にパンダ舎を新設中だ。広さ168ヘクタールの園内の一角にあり、パンダ舎に向かう専用シャトルバスを運行する予定。中国の城をイメージした3階建ての「パンダ・エキシビジョン」で、ガラス張りのパンダ小屋のほか、パンダをテーマにしたレストランやシアター、土産物屋などの施設もあるという。ウィスヌさんによると工事の90%が完了した。
 また「来園者はパンダ舎への道中、竹林の風景を楽しめる」といい、現在、パンダの餌となる中国産など5種類の竹を育てている。2014年12月に行われた式典で、シティ・ヌルバヤ環境林業相が1本目の竹を植えた。
 このほか、受け入れに向けて同園はパンダにとっての適温が長時間保てる移送用の飛行機を探しているという。
 ウィスヌさんは「これまでパンダの受け入れが認められたのは、良い環境と評価された13カ国の動物園だけ。インドネシアが14カ国目の名誉を得ることができうれしい」と話し、パンダを迎える日を心待ちにしている。
 タマンサファリ・インドネシアはことしで開園30周年を迎える。スマトラトラなど希少動物を含む、280種類2500頭の動物を飼育している。2000年に群馬サファリパークと姉妹パークとして提携し、ライオンやホワイトタイガーを受け入れ、群馬へオランウータンを、上野動物園へスマトラトラを提供したことがある。(木村綾)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

クナパくんとブギニ先生NEW

私のじゃかるた時代NEW

編集長の1枚NEW

キャッチアイ おすすめニュースNEW

インドネシア企業名鑑NEW

事例で学ぶ 経営の危機管理

注目ニュース

マサシッ⁉

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

有料版PDF

修郎先生の事件簿

メラプティ

子育て相談

これで納得税務相談

おすすめ観光情報

為替経済Weekly