海外から10万人 3月9日の皆既日食観測へ

 ことし3月9日に観測できる皆既日食を控え、インドネシア国内12州で観光誘致・受け入れ準備が進んでいる。アリフ・ヤフヤ観光相は25日、日食を目的に約10万人の外国人観光客が訪れる見込みがあると明らかにした。 

 今回の皆既日食はスマトラ島の西約1450キロのインド洋上で始まり、インドネシアを西から東へと横断し、太平洋へ進む。グアム南方の洋上でも観測が可能だが、インドネシアは陸地から好条件で今回の皆既日食を観測できるとして、世界中から注目されている。
 航空宇宙研究所(LAPAN)によると、皆既日食は約4分間続き、観測に適した地域は南スマトラ州パレンバン、バンカブリトゥン州、中部カリマンタン州パランカラヤ、東カリマンタン州バリックパパン、中部スラウェシ州パル、北マルク州テルナテ、西スラウェシ州、ブンクル州、ジャンビ州、西カリマンタン州の10地域。インドネシア西部で現地時間の午前6時20分ごろから始まり、インドネシア東部では現地時間の同8時36分から始まる。
 日本や中国、欧米から観光客や天文学専門家・研究家らが訪れ、バンカブリトゥン州では欧米の観光客でホテルの7割がすでに予約済み。5500個の日食グラスも用意するという。国内では約500万人が天体ショーを楽しむことができ、100を超えるイベントが開かれるほか、クルーズ船4隻も運航される。都市部からの観測も可能で、南スマトラ州パレンバンでは午前7時20分ごろ(現地時間)から1分50秒間、観測できる。
 ジャカルタでも観測はできるが部分食になり、「真昼の暗黒」は体験できない。LAPANによると、次回インドネシアで皆既日食が観測できるのは300〜350年後。日本では2035年の9月2日、石川県・能登半島から水戸市を結ぶ一帯で観測できる。(毛利春香)

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