「私たちは恐れない」 爆破現場で数百人追悼
中央ジャカルタ・サリナデパート前で起きた爆破テロ事件から一夜明けた15日、爆発の現場となったスターバックス前には、犠牲者を悼んで献花をする人など数百人が集った。タムリン通りの車線にはみだすほど集まった人々は、昨年のパリ同時多発テロ事件を機に流行した標語「私たちは(テロを)恐れない」と書かれたプラカードを掲げるなどしてテロ行為を非難した。
現場近くのイラク大使館で爆発音を聞いたというデウィ・ヘンドラさん(38)は「昨日は現場が混乱していて、近寄れなかった。(手向けた)花束は犠牲者への追悼でもあり、反テロリズムと平和の象徴。市民が犠牲になるテロは、何があろうと許されない」と話した。
■ツイッターでも
爆発テロ事件を受け、ツイッターなどでテロに関するユニークな投稿が相次いでいる。
ツイッターでは「Kami Tidak Takut(私たちは恐れない)」のハッシュタグをつけてテロについて投稿・共有する人が急増した。
事件発生から2時間後、わずか100メートル離れた場所で、カキリマ(移動式屋台)でサテ(串焼き)を焼く男性の写真に「落ち着いてサテを焼こう」と文字を付けた画像の投稿や、実行犯に対して銃を構えて戦おうとする警官の中に「ハンサムな警官がいた」という写真付き投稿が話題を呼んでいる。
警備に来た女性警官の姿や負傷者を助けている住民の写真のほか、タムリン通りまでカキリマを引いてきたピーナツ売りや大きな袋を担いで菓子を売りに来る商人の姿など、普段通りの市民を捉えた写真が「これがジャカルタだ」というメッセージと共に数多く投稿されている。(平嶋健人、毛利春香)