TJとの統合を検討 メトロミニ摘発車両あふれ
ジャカルタ特別州運輸局が、安全性に問題ありとして取り締まりを続ける公共バスのメトロミニ。摘発された車両は、州内のターミナルなどに集められている。取り締まりに対抗した運転手らの「スト」も立ち消えとなり、運転手たちからは「復帰できなければ、路頭に迷う」との声も。アホック知事はメトロミニ社を州営トランスジャカルタ(TJ)と統合させ、管理を一本化させることを検討している。
アホック知事によると、メトロミニ社はTJとの統合案に対し、前向きな姿勢を見せている。現在の乗車運賃4千ルピアは、TJとの統合後は3500ルピアになるという。アホック知事は28日、「(メトロミニからの)明確な返事を待つだけだ」と話している。
街中では安全基準を満たしたメトロミニが、わずかながら運行を続ける。西ジャカルタのラワ・ブアヤのバスターミナルでは今月7日以降、300台を超える摘発車両が放置されている。
タナアバン〜パサールミング間のメトロミニ運転手、ドネスさん(52)は州運輸局から、ウインカーが点灯しないとして車両を摘発された。同じ境遇の運転手らと今月7日から同ターミナルで、車両がいたずらされないよう見張っている。ドネスさんは「50歳過ぎて新たに仕事を探すのは困難」と話した。(山本康行、写真も)