力強くしなやかに プンチャック・シラット7流派が集結

 西ジャワ州バンドン市の市庁舎で12、13の両日、インドネシアの伝統武術、プンチャック・シラットの国際イベントが開かれた。プンチャック・シラットをインドネシアの伝統文化として広めようと実施され、世界各国・インドネシア各地から約1千人以上が参加。各流派による演武の披露やワークショップが開かれた。

 日本や米国、マレーシア、チェコの4カ国とインドネシア国内から7流派が集結。会場近くにあるバンジャルサリ小学校ではワークショップが開かれ、それぞれの流派が技や形を披露。参加者は各流派の師範らから教えを受けながら挑戦した。 
 同イベントは流派パンリプールの師範であるアセップ・グルワワンさん(55)らインドネシア・プンチャック・シラット協会(MASPI)が主催した。スポーツとしての競技シラットは世界大会が開かれるなど世界でも知られているが、武術だけでなく演武を中心にインドネシアの伝統文化としての認知度を高めたいという。
 アセップさんは「同じシラットでも戦う競技とは違い、演武には流派によって独自性のある音楽や衣装、動きなどが用いられる。インドネシアの伝統文化として保存するとともに世界へ広めたい。またインドネシアを、世界中にいるプンチャック・シラットの担い手が集まる場所にしたい」と話した。 
 小川和美さん(52)は流派パンリプールの演武を披露。インドネシアの文化に触れたいと2014年からプンチャク・シラットを始め、現在はジャカルタの会社に勤務しながら毎週、練習に励む。「力強さの中にしなやかさがあり、すっかり魅力にはまってしまった。インドネシアにはさまざまな文化があるがうまく発信できず、埋もれてしまっていると思う。プンチャック・シラットをより多くの日本人に知ってもらいたい」と話した。(毛利春香、写真も)

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