1600台認可取り消し検討 メトロミニなど ジャカルタ特別州 

 ジャカルタ特別州運輸局はこのほど、州内を走る公共交通機関のメトロミニやコパジャなどのうち安全基準を満たしていない約1600台に対し、2年以内に運行許可を取り消す考えがあることを明らかにした。
 同運輸局はこれまで、州内各地の路上でバス車両の抜き打ち調査を実施。約2200台に問題があったことがわかった。うち600台の車両は改善され、運行が認められたが、残る1600台は改善されず、年始ごろに車検が切れるバスが500台ある。1600台の大半を占めるのは市民の足としてなじみがあるメトロミニ。運輸局はこれまで、安全基準を満たしていないメトロミニの所有者に対し警告する通達を3度送ったが、無視されている。
 南ジャカルタ区パサールミング〜ブロックM間のメトロミニ運転手、ソドランさん(62)が所属するメトロミニの協同組合では半年に1回、運輸省の規定通り車検を受けているという。ソドランさんによると、メトロミニの車両は運転手が協同組合から借りて運行する。車両の整備や車検は協同組合が行うという。ソドランさんは「車検はバス所有者の仕事。運転手には車検代を出す余裕はない。営業できなければ、失業する人も出る」と話した。
 州政府は10月、「トランスジャカルタ」の7割に当たる433台が整備不良で使用できない状態であることを明らかにしたばかり。(山本康行、写真も) 

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