今年の最低賃金改正 北スラウェシが上げ幅最大

 インドネシア各州の二〇一二年の最低賃金が今月一日、パプア州を除きすべて改正された。
 労働移住省のミラ・マリア・ハナルタニ労使関係促進・社会保障総局長は「最低賃金は新規の雇用や就労一年未満の従業員に適用される」と語った。
 賃金の引き上げ幅が最大となったのは北スラウェシ州で一九・〇五%増の百二十五万ルピア。最も引き上げ幅が小さかったのは西パプア州の三・三五%で百四十五万ルピア。
 最も最賃が高いのはジャカルタ特別州で百五十二万九千百五十ルピア。最も低いのはゴロンタロ州で八十三万七千五百ルピア。
 また、最低賃金算出の目安となる適性生活水準(KHL)を上回っているのは北スマトラ州、西スマトラ州、ジャンビ州、ブンクル州、ジョクジャカルタ特別州、南カリマンタン州、東南スラウェシ州、南スラウェシ州、西パプア州の九州のみで、ミラ総局長は「今後二年以内に解消したい」と語った。
 西ジャワ州、東ジャワ州、中部ジャワ州は州別最低賃金を定めず、県・市別最賃、県・市別産業別最賃が定められている。
 勤続一年未満の従業員に適用される最低賃金は、政労使を交えた協議での結果を参考に、地方自治体首長が決定。年に一回、一月一日に改定する。

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