不思議な世界 JJS幼稚部が作品展
ジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部は21日、同部校舎内で作品展「行ってみよう! 〜不思議な世界〜」を開いた。年少・年長組の園児201人が描いた絵画や手作りした作品が並び、来場者らを楽しませた。
ホールには運動会や遠足の思い出、ひまわりや赤とんぼといった季節を感じさせる絵など、園児らが4月から書いてきた絵を1人2枚ずつ展示した。「お母さんこっち! これ僕が書いたの」と両親を引き連れてくる子どもたちは、ほめられて笑顔を浮かべていた。
アトリウムには年長組の園児が書いた青バジャイ(三輪タクシー)の絵を展示。校舎内に青バジャイを呼び、下絵や色塗りなど2日間かけて作成した。年少組の園児は石で人形を作成。表情豊かなかわいい人形が並んだ。
各クラスでは世界の不思議に思うことを話し合い、イメージを形にした。らいおん組は「こびとのせかい〜ジャカルタへん〜」と題し、渋滞の様子や独立記念塔(モナス)を再現。他にもロボットやお菓子、虹や木の中の世界や、うさぎの秘密基地を紙やダンボールなどを使い、教室全体に色鮮やかに表現した。
ぶんぶんごま作りや、好きな形に切った紙を台紙に張り付けインクを伸ばして刷る紙版画の作成コーナーも設けた。中学部グラウンドでは保護者が見守る中、子どもたちが元気いっぱい駆け回りながら手作りのたこを上げた。
ぞう組の羽山舞ちゃん(6)は父の覚さん、母の恵さんとたこ上げに挑戦。覚さんは「教室全体を使いみんなで協力して作った大きな作品があり、日本より自由にのびのびと学べていると思う。休みの日にこうして子どもと一緒に遊ぶことができてうれしい」と笑顔を見せた。
吉野恵理子園長は「『不思議な世界』という幅広いテーマで、子どもたちに自由に考えてもらい、発想をできるだけ生かせるようにした」と振り返った。(毛利春香、写真も)