世界空手選手権が開幕 バンテン州でアンダー21 東京五輪にらみ熱戦

 ジュニア・カデット・アンダー21クラスの第9回世界空手道選手権大会が12日、バンテン州南タンゲラン市のインドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で開幕した。世界80カ国から中学生、高校生、大学生など21歳以下の男女選手が出場し、体重別に型と組手の試合が15日まで繰り広げられる。日本からは選手40人が参加する。
 開会冒頭あいさつでインドネシア空手道連盟会長のガトット・ヌルマンティヨ国軍司令官は「空手を通じて各国選手が友情を深め、相互の文化理解を推進し、この大会が世界平和の実現に貢献する機会になれば」と述べた。
 2020年の東京五輪の正式種目に空手が選ばれる可能性が強まっていることから、今回の世界大会では、各選手は代表選出に向けて力を入れている。今大会は五輪大会でも通用する世界共通ルールで実施される。各国のコーチらは、五輪代表になる可能性が高い選手に対し、指導に力を入れる。
 型では日本が世界トップクラスである一方、組手ではエジプト、イラン、アゼルバイジャンなどが強い。フランスやイタリアをはじめとした欧州も実力は高い。日本選手たちはいずれも優勝候補だが、組手ではどの国が優勝してもおかしくないほど、レベルは横並びとなっている。
 世界の空手人口は約1億3千万人。日本の空手人口は登録ベースで55万人だが、全体では200万人に上るとみられる。一方、インドネシアの空手人口は約2千万人で世界最多。そのほか、エジプトでは教育省が精神教育プログラムに空手を導入しているほど熱心で、それぞれの国で空手が市民スポーツとして普及し始めている。(市田博嗣、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly