「気軽に相談を」 きょうからJJC医療相談室 伊藤通敏医師が着任

 ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)は18日、中央ジャカルタの共愛メディカルサービス内にあるJJC医療相談室を再開する。前任の原稔医師の後任として、伊藤通敏(みちとし)医師が新しく赴任、伊藤さんは「身体のことであれば、なんでも気軽に相談してください」と話している。

 JJC医療相談室は、原医師が帰国したため、今年4月の診察を最後に休診していた。
 伊藤さんは1957年生まれ、84年に京都府立医科大学を卒業後、研修医や大学院を経て、京都府の病院に約13年間勤務。その後、長野県内の病院で、外科医がいなくて困っていると聞くと「早よ助けに行かなあかん」と住み慣れた京都を離れ、長野県に移住する。その病院に約10年間勤務後、JJC医療相談室勤務になった。一般外科医で専門は消化器外科、乳腺外科。
 大学時代はラグビー部に所属するなど、体育会系の一面も。伊藤さんは「ジャカルタ自転車部と一緒にスディルマン・セントラル・ビジネス(SCBD)内を走りました」と、すでに新天地で趣味の自転車を始めている。
 隣国のシンガポールは日本人医者が常時滞在するなど、日本人向けの医療体制が一定の水準にある中、インドネシアはまだ不十分。伊藤さんは「日本人医師が少ないジャカルタで、少しでも在留邦人の身体面のサポートをできれば」と話している。
 診察は月曜〜土曜の午前8時〜午後4時。木曜と土曜は午前中のみ。
 JJCは一般財団法人海外邦人医療基金(東京)の協力を受け、1990年9月に医療相談室を設置。日本人医師が診察にあたることで、在留邦人の医療不安の軽減、健康管理に貢献している。電話は021.5790.1243。(佐藤拓也、写真も)

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