掘削機カッター搬入 MRT南北線 スナヤン青年の像前 9月下旬からトンネル工事

 ジャカルタの大量高速鉄道(MRT)南北線のトンネル工事に使用される掘削機のカッターヘッドが11日、南ジャカルタ・スナヤンの青年の像前の工事現場に搬入された。州営MRTジャカルタ(MRTJ)は分解された掘削機の大部分を既に工事現場に搬入済みで、トンネル工事を9月下旬から開始する。 

 南北線のトンネル工事に使用される掘削機は、上り線と下り線でそれぞれ1台ずつの2台。直径6.7メートル、全長11メートルで、日本から海上輸送する際に胴体部分が6分割されている。カッターヘッドは掘削機の先端部分にあたる。
 1台目は5月に、2台目も6月に日本からジャカルタに到着。今回搬入されたカッターヘッドは、下り線の工事をする掘削機の一部。胴体部分は既に四つが工事現場に搬入されており、今後二つの胴体部分を搬入して現地で組み立てる。
 下り線のトンネル工事は9月下旬から、上り線は10月下旬から開始する予定で、青年の像前から中央ジャカルタ・ミッドプラザに向けて北上する。掘削機は24時間稼働し、1日に約10メートル掘り進む。トンネルは国内では初のシールドトンネルで、深さは青年の像近くがもっとも浅く、地下約3.6メートル。最も深いのはミッドプラザのスティアブディ駅近くで約15.9メートルになる予定だ。
 南北線の地下駅は全部で6駅になる。青年の像近くのスナヤン駅からミッドプラザのスティアブディ駅までの4駅区間は清水建設と大林組が、ドゥクアタス駅とホテルインドネシア(HI)駅の2駅区間は三井住友建設がトンネル工事を行う。清水建設ジャカルタ地下鉄建設所の大迫一也所長は「工期に若干の遅れは出ているが、掘削機搬入は予定通り。工事は全体としては順調に進んでいる」と話した。
 南北線は南ジャカルタ・ルバックブルスと中央ジャカルタのホテルインドネシア(HI)前ロータリーを結ぶ第1期路線(全長15.7キロ)と、HI前ロータリーと北ジャカルタ・カンプン・バンダンを結ぶ第2期路線(同8.1キロ)の計23.8キロの21駅。2018年に第1期路線が開通する予定だ。(藤本迅、写真も)

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